体を動かす、各種スポーツをするなどパフォーマンスをスムーズに行う際大切なのが
筋肉の連動性です。


個々に存在する筋肉どうしが連携して1つの動作を完成させます。

この筋肉の連動性を的確にするために正しいフォーム(形・筋出力の強弱や方向)を習得していくわけです。

スポーツ界では各競技に適したパフォーマンスを習得した上でそれを更に向上させるためには
強い体幹が必要だという認識があります。
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我々の日常生活動作においても余分な力を使わずに「物を掴む・上げる・引く」をスムーズに行うためには「足腰や体幹を安定させる」ことが必要になります。

昨日UPした記事の中のストレッチポールで片足を浮かすというパフォーマンスでは安定して片足を浮かすためには反対の腹斜筋を収縮させることで

上げた側のお尻が落ちる、または上体を反対側に捻ってバランスをとる(不安定な上ではかえってバランスを崩す)必要がなく安定します。

このとき意識は
1、足を浮かす反対の腹斜筋を収縮させる
2、足を浮かせる
の2つが必要になります。(正確には足を浮かせ始めると同時に徐々に対の腹斜筋に力を入れる)


この前いらした年配の患者様は「立ったまま靴下を履けない」とおっしゃっていたので

見てみるとその方は靴下を履くという意識だけが強く、片足で立つという意識が疎かになっているように見受けられました。
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分解して動作をしてもらうと、その方は足を上げる、片足で立つ、靴下を履くことは完璧にできました。

ですので、今度は意識を分散することを伝え実行してもらいました。

まず、バランスよく片足立ちをするために軸足に重心を移し軸足側の体側(わき腹)を収縮させる意識を持ちます。
同時に足を上げていき片足立ちを完成させ、その意識を保ったまま靴下を履くことにも意識をします。

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すると、多少のふらつきはありましたが立ったまま靴下を履くことができました。

この意識の分散化を応用すると連動性もスムーズになるので余分な力が抜け、恒常緊張状態を作りにくくなり体のアイソレートも可能になります。

続く・・
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